帰り路で

東京は三鷹市(おそらく)に善林寺というお寺があり、由緒も宗派も知らないのですが、かの文豪太宰治のお墓があるらしい(だったと思う)。通勤時の1コースでもあるのだけど、今日はそのコースで家路を辿っておったのですが、そのお寺の横を通りすぎたとき、身長135センチくらいで黒ワンピースの喪服を着た双子のババアに遭遇。その光景はあたかも横溝正史の世界、すれ違いざまに旧家にまつわる禍々しい血族の由来を今にも語り出すのでは、と畏れおののきつつもその幻想に少なからずうっとりしたりなどして。
会社ではいつもどおり仕事ははかどるはずもなく、見るに見かねたのであろう他部署の奴等の協力を仰ぐことになり、嬉しいやら悔しいやらでうっすらと涙に滲む視界は薄黄色で染まっておりました。そんなこんなの一日でした。